- 搾乳
- 1日に1頭からとれる生乳量は、牛乳瓶(200ml)に換算すると約100本分と言われています。この牧場では、1日に午前と午後の2回に分けて、搾乳します。乳房炎という病気を防ぐため、日々の搾乳作業を欠かすことができません。仕事の中でも、多くの時間を費やす搾乳作業。牛が調子を悪くしていないか、観察しながら手早く作業を進めます。
- 牛舎の掃除
- 安定的に生乳を出荷するためには、牛の健康管理に気を配る必要があります。ほうきを使って、牛が食べ残した餌や古い敷料などを片付け、牛舎を奇麗にします。また、給水器を清掃し、牛が奇麗な水を飲むことができるようにします。清潔な環境を整えることで、雑菌の繁殖を防ぎ、牛の病気を未然に防ぐことができます。清掃後は、牛床に稲わらなどを補充していきます。
- 給餌
- 清掃作業と同様に、重要なのが給餌です。大人の乳牛は600~700㎏(個体差による)あると言われています。牛がその体を維持しながら、健康に育ち、おいしい生乳を生産するためには、餌をしっかり食べてもらうことが大切です。牛の食べる餌によって、生乳の風味も変わることもあり、牛の様子を確認しながら、飼料を工夫しながら与えています。
- 哺育・育成
- 仔牛の世話は、人間の赤ちゃんと同じように健康管理に十分留意しなければなりません。生後間もない仔牛は、1頭ずつミルクを飲ませていきます。仔牛が体を冷やすことがないように、特に温度には留意します。「牛の目にいつもの輝きがない」など、毎日牛を接することを通した気づきが、必要になります。仔牛たちを見守りお世話をすることは、とても気を遣いますが、仔牛のかわいい表情やしぐさに出会えます。
- その他
- 除角作業、分娩介助などのほか、牧草の収穫作業や重たいものを運んだりする際に、大型機械を使うこともあります。また、こうした機器のメンテナンスをはじめ、バックオフィスから牧場を支える、総務・経理などの仕事も。牧場の財産である牛たちが、毎日元気で過ごすことができるよう、牧場の作業一つ一つが大切になります。